ピコタンを買ったら気を付けたいのが自宅のクローゼットでどう保管するかというポイントです。
高額なレザーバッグですから、長く良い状態を保ちたいですよね。
乾燥した気候のヨーロッパではあまり気にされていなさそうですが、日本は高温多湿な気候。
レザー製品の管理にはより一層気を配らないといけない環境の国だと言えます。
本記事ではピコタンを大切に保管する方法と実体験に基づく具体的なアドバイスをまとめていきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
エルメスが推奨するピコタンの保管方法
まず、ピコタンの保管方法について、エルメスジャポンの公式回答とエルメス店舗の販売員さんのアドバイスからまとめます。
ピコタンの保管方法① エルメス公式の答え
エルメスの公式に問合せをすると以下のような回答を得ました。
バッグ(ピコタンロック)保管方法に関してでございますが、絶対に形崩れはしないということではございませんが、エアキャップ(プチプチ)をサイズに合わせてカットして頂き、薄い布帛に包んで入れて頂ければば多少形崩れは防ぐことができるかと存じます。
皮革製品のお手入れに関してでございますが、ご使用後、柔らかい布でお拭きいただきければと存じます。ご使用になられないと時は直射日光の当たらない風通しのよい場所で保管いただきますよう、お願い申し上げます。
エルメスも「プチプチ」なんて言葉使うんですね(そこじゃない)
保管場所については直射日光の当たらない風通しのの良い場所というのが重要なようです。
これは鉄則ですね。
ピコタンの保管方法② 店員さんの答え
次にピコタンを買った時に店舗の販売員さんに言われたことです。
強調されたのは、付属の保存袋や箱での保管はしないで!ということでした。
エルメスは立派な保存袋とオレンジボックスが付いてくるので、それで保管するものなのかと思いきや、あのパッケージは保存には不向きとのことです。
見るとわかりますが、保存袋は目の細かい厚地の布製なので風通しがよくないのです。
また、箱に入れると密閉されてしまうのでこれまた風通しがよくないですよね。
ホコリや汚れ防止のため、不織布に入れて風通しのある場所で保管するように言われました。
不織布袋はAmazonでも10枚1,500円くらいで売っていますので、こういうシンプルな不織布袋を用意しておくとほかのブランドバッグの保管に役立つと思います。
あと、鍵(正確にいうと鍵ではなく鍵を挿される方の南京錠「カデナ」)は擦れの原因になるので基本的には外しておくのもおすすめされました。
炭八ってどうなの?おすすめの除湿対策
エルメス公式も店舗の販売員さんも「風通しのよいところで」とおっしゃっていました。
やはりレザーにカビは大敵。日本は高温多湿なので、湿度については気を付けておきたいところです。あ
私は炭八は使っていません
エルメス界隈でよく炭八という商品名を聞きますよね。
炭の調湿作用を利用して管理する商品で、かなり有名なようです。
私も炭八を持ってはいますが、バッグには入れていません。
炭の調湿機能は優秀でしょうが、やはり高温多湿な日本。
天然素材の炭ごときでは我が家の蒸し蒸し湿気を撃退することはできないだろうと考えているのです。
あとは、袋が破れて炭が出てきてしまったら?とかも心配してしまいますね。
しっかりした袋に入っているのであまりないとは思いますが、万が一でもバッグの中に炭がこぼれたら取り返しがつかないことになると思いますし。
湿気対策は除湿器が最強!
我が家は木造の戸建てでメインクローゼットは1階にありますので、もう湿気がたまる条件がすごいです。
エルメスではないですがナイロン製のバッグにカビが生えていたこともあります・・・(小声)
やはりエルメスバッグを保管するとなると湿気対策は必須なので、うちでは除湿機を導入しました。
徹底的に除湿するため、性能にとにかくこだわり、Amazonのレビューを徹底的に読み込み室内で洗濯物を乾燥させることができるくらいのパワフルな除湿性能のものを選びました。
除湿機を稼働させておくと、半日で4.5Lのタンクがいっぱいになるほどです。
4.5Lもの水が湿気として部屋に溜まっていたら、とても炭では吸収できる量ではありませんよね・・・。
除湿機には大きく分けてコンプレッサー式とデシカント式という2タイプがあります。
夏の気温が高い時期の除湿にはコンプレッサー式が適しています。
コンプレッサー式 | デシカント式 |
特徴 冷媒を使って空気中の水分を冷却し、結露させて除湿します。 消費電力が比較的低め。 除湿能力が高く、特に高温多湿の環境(20℃以上)で効率が良い。 運転音がやや大きい。 メリット 夏場や暖かい地域での使用に最適。 電気代が抑えられる。 効果的な除湿力。 デメリット 冷えた場所(10℃以下)では性能が低下する。 | 特徴 吸湿性の高いゼオライトを使用して水分を吸収し、ヒーターで水分を蒸発させて除湿します。 ヒーターを使うため、消費電力がやや高め。 温度に関係なく安定した除湿が可能。 メリット 寒い季節(10℃以下)や冬場の使用に適している。 軽量でコンパクトな製品が多い。 デメリット ヒーターを使用するため電気代が高くなる。 部屋が少し暖かくなる。 |
うちではコロナのコンプレッサー式除湿機を買いました。
4万円くらいしましたが、これを買ってから夏が快適になりました!
ブオオオォーーーンと結構うるさいですが、ずっとその部屋にいるわけでもないし慣れれば大丈夫な音量です。
本当に除湿したいなら除湿機はパワフルな方がいいです。
小型のやつは除湿性能も小型なので日本の夏には向きません(実体験)
除湿機の説明が長くなりすみません。
もちろん炭八という選択もいいと思います。多くのエルメスラバー様たちが使われているというのはとても良い製品だということの裏付けです。まさにお墨付きですよね。(炭だけに)
一方で、除湿能力というと高温多湿の日本ではやはり湿気が溜まりやすいおうちの方は炭やドライペットじゃ少々力不足だとも感じます。
湿度が心配な方は除湿機も検討されてみてくださいね。
温湿度計も参考になる
自分の家のクローゼットに何が必要したらいいかわからないという方はまずは温湿度計をおいてみるというのもおすすめです。
温湿度計は小さいものが1,000円くらいで買えます。
レザー製品の保管には湿度50~60%くらいが理想のようです。
どう対策しようか決めかねる方は、まずは夏場のクローゼットの湿度を計ってみて検討してみるとよいかもしれませんね。
まとめ:レザーバッグは湿度管理に注意!
バッグは一生の宝物なので大切にしたいですよね。
最低限の保管方法として、不織布袋を用意し、風通しのよい部屋で保管することをおすすめします。
また湿度はできるだけ50~60%を保てる環境を整えるのが安心でしょう。
私のおすすめはコンプレッサー式除湿機です!
調湿グッズや温湿度計などをうまく活用して、大切なバッグを良い状態で保てるように心がけていきましょう。